シムシティ


当時のマックならではの面白い変なソフト&ハードがあったよなぁ。
そんなSo Farな懐古主義にもほどがある不定期連載コラム。(ホントに不定期過ぎ)

いろーんなプラットホームに移植されまくって有名過ぎにつき、知らない人は皆無であろー市長さんシミュレーション&街作りゲーム。マック版として初登場したときは超絶ビックリでしたよ、勝手に街が育っていくんだもん。何も無い土地に発電所や工場、商業地、住居とか置くとその街が街として機能し始め、雇用、税金、犯罪、教育などの街としての住み良さ値(なんだそりゃ)で市民が増えたり減ったりして、それに連動してさらに街が発展 or 退廃をくり返して行くとゆーゲームでありんす。この街の栄枯盛衰の様がとても楽しく、勝手に画面内の区画がもりもりっと変わっていくわけね。ちんまりした町工場密集地帯みたいなアイコンが、とたんにでかい工場に変わって煙をもくもく出してみたり、ちまちました一軒家地帯ももりもりっと巨大マンションになってみたり、さらにその逆にもりもりと人がいなくなってゴーストタウンになっちゃったりってな動きが楽しかったわけです。発電所からの電線が通っていないと電気が来なくてその区画がよろよろになっちゃうとか、道路がないと工場とかに通えないとか、道路が少ないと渋滞で困るとか、道路は維持費をかけておかないと年月と共にぼろぼろになっていっちゃうとか、なんか行政の(必要な)お金の使い方がかるーく判って面白い...とゆーか、その予算配分を考えるのも自分の仕事なわけ、市長さんだし。さらに税収を得るのも自分の仕事。住民税を上げると案の定うざい市民の不平不満の声が上がってくるわけですよ、貴様らのためにやってるのに!!で、不平不満が高まってくると市民がどんどん出て行っちゃうわけですよ、もーー勝手にしろよってゆーか!!で、このゲームの点数にあたるのが市民の数なわけで、この市民数に応じて街のランクが変わっていきます。もーー市長さんのジレンマ体感ゲームって感じ。そりゃ税金が安くて、道路渋滞もなくて、治安もよくて、学校や公園がちゃんと整っていて、雇用もちゃんとあって、公害も少ないところに住みたいのは判りますが、市民ってば何もしないくせに、相当無茶言ってない?あ、それ、もしかして普段の自分のこと?

シムシティのさらなる面白イベントとしては災害があります。天変地異ね。洪水、火事、地震などに加えて初代シムシティで一番キョーレツだったのがメルトダウン。発電所も各種設営できるのですが、一番高くて一番公害がないのが原始力発電所。設置費用が強烈に高いのですが、これを置くと発電量、公害などが相当助かります...が、メルトダウンを起こす危険性があるデスよ。これが発生すると当たり一面に放射能マークのアイコンを飛び散らせて発電所が燃えます。で、放射能アイコンがあるところは相当長期間整地できないんですよ、そりゃ危険だもんね、どーー考えても。もーこれが起こると実質上やり直しって感じですよ。そんなゲームのように気軽にリセットできない今のニッポン、大丈夫ですか?あと、災害にモンスターってのがあって、あるとき唐突にやってくるのがどー見てもゴジラ(笑)。考えなしにやってきて適当に街を踏みつぶしながら通り過ぎていきます。踏みつぶされれば火事になったりしちゃうわけで、これももの凄い困ったちゃん。

で、当時の都市伝説を思い出したので書く。市民数に応じて街のランクが上がっていくわけですが、メトロポリスを超えて最上級のメガロポリスに達すると、住民が一斉に他の惑星に移住するようになり、円盤で行き来を始めるようになるとゆーーもので、それが実質上のエンディングだとゆーーものでした。それはないだろーとか思いつつも、その伝説はちょっと素敵だなぁと思って、その後自作スタックウェア(ハイパーカード参照)としてリリースしたシムシティパロディな「さるしてぃ」(街のあちこちでサルが進化するだけの馬鹿スタックだだ)では進化の最終形態で円盤で飛び立つとゆーのを入れました。(確か入れたと思う)

えと、その後いろいろリリースされシムシリーズなんてシリーズ化されていったわけですが、その中で個人的に一番面白かったのが、モノクロマック用に最初に出たシムシティだと思うわけです、はい。街を真上から見下ろしたミニマルな画面は、単純なマックユーザ(をぃ!!)としてはとても判りやすいGUIだったなぁと思うわけ。その後のシミュレーション性が強くなり、パラメータもどんどん複雑になっていったシリーズにはない判りやすさがあったと思うわけで、これ、重要。ゲームのハマリやすさは判りやすさに連動します(同時期に出たテトリスを見れ)。

各地の市長さんは自分の任務の大変さを体感させるために、是非、マックとシムシティを各家庭に配れと言いたい。そして市民は是非シムシティをせよ。(命令)


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Posted: 水 - 5月 5, 2004 at 11:39 午前      


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