LOVE LOVE DIDJERIDOO
ディジュリドゥへのラヴのページ
*** 日本製 ***Sorry! This page is Japanese only, but sample sound is availabe to listen for world wide didjeridoo lovers.
Last update: 2003.6.2
ディジュリドゥについて
オーストラリアはアボリジニの謎の楽器。ビヨビヨした起伏のある大地系のサウンドが特徴で、機械的な規則正しいシーケンスを出す不思議な楽器だが、その正体は白蟻に中心を食われちゃったユーカリの木の幹。基本的に民族楽器としてカテゴライズされるが、ゴアトランスなどテクノ系でも頻繁に使用されるので、テクノ度も高い。自然界で一番ローランドTB-303に近い楽器。
サンプルサウンド集
さんぷる1(AIFF 396K)
さんぷる2(AIFF 363K)
さんぷる3(AIFF 297K)
さんぷる4(AIFF 149K)
ディジュリドゥみに情報
構造篇:
- 中を白蟻に食べられて中空になったユーカリの木。吹き口はビーズワックス(蜜蝋)で加工してある。表面は木肌のままのもあるし、アボリジニのペイントが施されているものもある。木肌のままといっても、表面は保護のために木工用ボンドを薄めたようなもので処理してある。
- プロ用として吹き口をビーズワックスで加工していないものもある。体温とか室温で吹き口が変形しちゃうとマズいので、吹き口周辺を奇麗に削って整形だけして使うみたい。
選び方篇:
ペイントを見て楽しむ人、実際に吹いて楽しむ人ってのがいると思いますが、ここでは吹いて楽しむ系のプライオリティを高くしています。ペイントの楽しみ方も近日中にまとめる予定。
- ユーカリの木の種類はずいぶんあるそーです。このため木肌の色とかも種類があるようですが、種類による音の違いとかは謎です。趣味嗜好でセレクトしていーと思います、はい。
- 本体が長い程キーが低く、短い程キーが高い。そんなことは当り前なわけですが、重要なのは全長だけでなく、有効長さみたいのがあって、音程に影響しない部分があるものがあるってとこ。内部形状の関係だと思いますが、このおかげで、長いけどキーが高いとかいう個体もあるみたい。最終的には1つ1つ吹いてみないと判らないってことですね。
- 本体の太さも、太ければキーが低く、細ければキーが高いのが大筋ですが、やっぱり、個体ごとにいろいろ違いはある。
- やけに重いものと軽いものがあるけど、重いから音がしっかりしてるとか、軽いから低音がビビっちゃって音が軽くなるとかいうモノでもなさそう。結局これも個体ごとに違いがあるってわけですね。もー自然のいぢわるぅぅ(なんだそりゃ)。
- 天然モノを選ぶこと。オーストラリア現地でも白蟻に食べられてないユーカリの木を縦に割って中を中空にして、貼り合わせた加工品があるらしーですが、そーいうのはペイントを見て楽しんだりするための飾りものと割り切った方がいーかも。(服部は人工品を見たり吹いたりした経験がないので、実際の違いって判りません)
- 半人工ディジュの作り方情報をゲット。よく穴の空いていないユーカリに白蟻を入れて口を塞いでしまうとゆーモノ。やるな(笑)。
- 吹き口の口径は人それぞれの相性がある。まー、吹き口部分はビーズワックスの細工なので、いざとなれば自分に合うように調整は可能。
- 出口の口径は広ければそれだけ音が広がるので、音がこもらず、いい響きが得られる...けど、吹くためのパワーが必要になるので、初心者には不向き。
購入篇: -- まずはゲットせよ!!
- 日本に入ってきているものだとベーシックなタイプでだいたい3万〜4万円くらいからみたい。
現地購入篇:
- 現地だとペイントなしであれば60ドルとか80ドルとかくらいからあるそーです(品質もいろいろ)。もちろん、高いほうはいくらでも高いのがある。
- 長いと高くなって、ペイントがイイと高くなるよーですが、それがそのまま音質につながるかというと、それは不明なので、実際に吹いてセレクトするのは言うまでもない。表面処理がいい加減でも音がいいのがあったりもするよーです。ちなみに現地では音質よりも見た目の良さが価格に反映されるようです。
- 持ち帰りはショップでエアキャップでくるんでくれるそーなので、そのままスーツケースと同じように預ければいいみたい。現地で吹いたりする場合は、エアキャップを貰って、さらに日本から幅広セロテープかガムテープを持っていって、それで梱包するようにすればオーケー。税関で「なんだそりゃ」とか聴かれたら、正直に「楽器です」と言えばよろしい。
吹き方篇: -- 毎日ぶるぶるせよ!!
- 基本的には唇を押し当ててぶるるると振動させて音を出す。最初は力まずにどれだけ軽くぶるぶる出来て、それを続けられるかが重要。
- ディジュリドゥには独特の循環呼吸の方法がある。これをマスターすると永遠に吹き続けられる(おお)。自然楽器のくせにやけに機械的に持続する独特のシーケンス感の秘密はココにある。吹きながら鼻で空気を吸い込むわけだけど、吸い込むときはほっぺたで口の中の空気を押し出して吹くようにする。これはディジュリドゥがなくても練習出来るので、面白い顔をしながら練習すべし。
- 吹きながら声を出す技(トーキング)もある。声の方だけ頭に響いちゃうので、なんかちゃんと音がミックスしてないよな感じをうけるが、口をぴったり密着させておけば、出ていく方の音はちゃんとミックスされるので、問題ナシ。これでカワセミとか野犬とかの真似とかするわけ。
- パーカッションみたいに「ポンッ」と切るのは、腹式呼吸で息を切る方法と、ほっぺたの筋肉で息を切る方法がある。
- ウッドスティックとかブーメランとかをカンカン鳴らしてディジュリドゥを吹くというのがメインのようだけど、これはまさにTR-909のリムショットとTB-303のビヨビヨの組み合わせ、つまりイマドキのアシッド系テクノトランスと同じわけで、これでトランスしないハズがないというか、今も昔もレイブのセッティングは同じという事が判明。
- 内部が適度に湿っていると反響とかがイイ音になるらしい。水を通したりしてワザと内部を湿らせる技もあるよーだ。
お手入れ篇: -- 大事なディジュのために
- 吹いていると中にツバが入るけど、特にお手入れは必要ないようだ。吹いててボトムからツバが出てきてもそれでよい。安心して吹き続けろ(笑)。
- 万が一クラック(亀裂ね)が出来ちゃった場合の補修はビーズワックス(蜜蝋)で行ってもいいが、木工用ボンドで薄めたのを使用してもいい。そもそも、胴体の部分は木工用ボンドを薄めたもので表面を処理している(みたい)。
- 小さいクラックの補修は手芸用の木工ボンドを詰めるとナイス。
- 吹き口の補修はビーズワックスで行う。太陽熱や火あぶり、湯煎などで暖めてやわらかくなった蜜蝋を細く紐状に延ばしていって、吹き口に丸く乗せていったものを指でねりねりして形を整えるという方法がいいみたい。なんか縄文式土器の作り方みたい。外側に盛っていく感じではなく、内側に盛っていく感じにするのが重要。
- 日本の冬場の乾燥した暖房室内での保存は危険。とくに木肌むき出しのディジュやペイントの上からコーティングしていないディジュは危ない。パチッと物凄い音がしてクラックが出来てしまうぞ。大きくクラックが入ったら補修不可能(恐怖)。冬場はお風呂場に保管という荒技を使う人もいるよーです。
ディジュ名称方言調査部報告:(随時情報募集中)
- 日本でディジュリドウ、ディジリドゥと表記が違うのは何故か?
英語からの省略ではDIDIGEですからディジ、日本語を省略するとディジュとなります。(上野論)
(うえの部員より)
- 日本語では他に「ディジャリドゥ」というのがありますね。英語では"Didgeridoo"以外に"Didjeridu" 等、真ん中のGがJになる場合や最後のDOOがDUになるパターン等いくつか表記方法があるようです。
(わかやま部員より)
- アボリジニの部族によってディジュリドゥの名称も違います。
「イダキ」--アーネムランド方面
「イギイギ」--北部クィーンズランド
「バンブー」(竹のバンブーとは違う)--パインクリークのセッションで踊っていたアボリジニのダンサー
(うえの部員より)
- Yigi Yigi(Tjapukai/Guguyalangi)
Yidaki(Yolngu) Bamboo(Gooniyandi)
Marluk(Murrinh-patha)
Yirdaki(datiwuy)
Magu
Kanbi
Ihambilbilg
カッコ内は部族名。参考資料が英文の為発音は不明です。
(わかやま部員より)
- クリス・アドナムによれば、「バンブー」と呼ぶのはインドネシアから 竹ディジュが渡ってきてついた名前だから本当の意味ではアボリジニの言葉ではないとの事です。でもパインクリークのダンサーのテリトリーはパインクリークから南の方らしい(オリジナルなテリトリーではないかもしれないけど)ので、おそらく海には接していないと思われ、インドネシアからの伝来はちょっと考えにくい。といたわけで、現時点では「バンブー」の語源が竹かどうかはペンディングです。
(わかやま部員より)
ユーカリ研究部報告:(随時情報募集中)
- ウーリーバッド
- イエローバーク
- ブラッドウッド
その他種類や見分け方を知っている人は是非ご一報下さいですぅぅぅ。
白蟻研究部報告:(随時情報募集中)
- ユーカリを食べる白蟻は、白蟻といっても日本にいる家の土台とかを食べるアリの仲間とは違っていて、ゴキブリに近い種類らしい。
- 原料のユーカリは600種類くらいあるが、白蟻はブラッドウッドやウーリーバッド等、特定の木しか食わない。
自作篇: -- なんと自作可能!!
- ユーカリの音色にこだわらなければ、塩ビパイプや竹で自作可能。練習用として十分使用可能なので、とりあえず自作というのもいーかも。服部謹製竹ディジュの作り方はここぢゃ(要shockwave)。
ディジュリドゥ自慢 -- 自分だけのディジュを自慢セヨ
自分のディジュリドゥを自慢したりする見せっこクラブです。自慢したい人(いるのか、そんな人?)は写真(GIFファイルなど)、サウンド(AIFFファイルなど)と簡単なコメントをメールするよろし。
- 服部宗弘さん(なんだ自分ぢゃないか、笑)のディジュリドゥ。
コメント:長さ120cm、重さ2.5kgくらい、キーはD。ユーカリの種類はウーリーバットでペイントなし。長さの割りには重いぞ。最大の特徴は無茶な曲がり具合。この重さとくねくね形状のおかげか、びきびきねじくれた音が最高。
- 服部宗弘さん(また自分だ、笑)の2本目のディジュリドゥ。
コメント:長さ140cm、重さ5kgオーバー、キーはC。ユーカリの種類はブラッドウッドでペイントなし。特徴は異常な重さ(笑)。写真では判りにくいが、吹き口のそばにある天然の模様がワンポイント。大きく安定した音がこれまた最高。
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