Macintoshを買った頃


for the rest of us

なんか使用歴が長いだけのマックユーザーの昔話って、話題から文化の変遷みたいのが見えてくるわけでもなく、古きを尋ねて新しきを知れるほどの気付きもなく、古いってだけで先輩風ふかす不要な年寄りみたいで退屈すか?自分は退屈です(笑)が、30周年らしーーので書きます。昔はこーだったんだよなぁーてなロートルユーザーのまるで信用ならないあやふやで曖昧な記憶の上にのみ存在する昔話を聞かされちゃったときは、「あーそーですか、で、HFSとMFSって何が違ってたんすか?Puppy Loveって最後はどーなるんすか?」とか適当にうなずいて適当に質問しておけばいーと思います。久々なのに相変わらずイントロが無駄に長いか?長いな。

えと、今回は自分が最初にマックを買ったときの話。たぶんどこにも書いたことない内容だけど、だからといって別にどーってことないネタだし、まーいーや(なんだそりゃ)。当時、某会社の寮に住んでいて、数人のお友達でMSXを買って遊んでた、いー時代でした。当時、いろんなコンピューターメーカー、家電メーカーがマイクロソフトやアスキーにだまくらかされて...いや、提唱してた共通仕様であるMSXに対応したパソコンをどんどこ出してた時代でした。言語はBASICが動いてました。日本の(いや、世界でも)コンピューター・ユーザーのほぼ全員がプログラムを書く時代だったわけで、そーゆー意味ではイマドキよりも格段にコンピューター・リテラシーが高かったかもしれない時代でして、しかもプログラムを書く原動力がゲームだったりする確率も非常に高く、そーゆー意味ではイマドキよりもゲームが知的モチベーションに与える影響も大きかったりするかもしれない時代でして、なんつーかゲーム脳最高ってゆーか、まー日本の誇れる文化がゲームとアニメしかないってゆーか、これだけあれば十分てゆーか、そんな日本文化のベーシックな部分をBASICが支えてたとか言い出すときりがない時代だったってなわけです(ほんとかよ?)。で、誰かがどこかのMSXマシンを買うと、別の誰かは別のメーカーのMSXマシンを買って、性能差(搭載メモリの違いとかね)とかそれぞれの付加機能をみせっこして喜んでました。ちなみに自分は三洋電機のライトペンつきのを買いましたよ。で、ギャラガとかを永遠にやってたりして遊んだりしてました。そのころAPPLE(もちろん日本に会社はなし)はAPPLE IIを出してまして、まーパソコン界のロールスロイスとか言われてたわけで、もちろんそんな高級機種が買えない国民なのでMSXを買って喜んでたわけですが、そんなある日、お友達がパソコン雑誌を持ってきて、アップルから安いコンピューターが出たよみたいな事を言ったわけですよ。今も昔も相変わらず新型機種が出る時期になると、各社新型機種一覧みたいのが出てるアレに、MSXとかと混じって出てたのがMacintosh。あ、白黒だから安いの?...って、まー値段を1桁間違えてるわけですね(馬鹿)。で、MSXにも普及しだしてた当時最新鋭の3.5インチフロッピーディスクもついてて、さらに当時NEC PC100とかにも付いてた面白そうなデバイスであるマウスが付いてて、しかも画面がゲームちっくで面白くて、なんとなくワクワクしちゃう感バリバリで、なんとなく面白そうな予感がしたわけデスよ。

会社帰りに本屋さんに寄り、アスキー出版局から出たばかりの「Macintosh そのインテグレーテッドソフトの世界」ってな本を買って読んで、ハードと基本ソフトとアプリとがインテグレーテッドされてるシステムであることを知って、電源の入り切りからFinderの基本操作、Mac PaintやMac Writeの使い方とかを理解して(これだけで全てが出来る予感がしたですよ)、フォントがたくさんあったり、さらに追加削除ができたりするってとこにビックリしたり、そんな予備知識全力装備で(といっても参考書籍これしかなったもんね)、秋葉原に向かい(当然、アップルストアなんてーところはなく、アップルコンピューターを扱ってるのは日本ではごくごく一部のマニアショップにしかなかった時代でありますがな)、当時の細長かったイケショップに繰り出したわけでありんす。

かくして、初代Macintosh、カナキーボード、カナシステムを2年ローンで持ち帰ることになったとゆーー寸法でありますよ。


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Posted: 土 - 4月 1, 2006 at 12:51 午後      


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