スタジオセッション(その1)


当時のマックならではの面白い変なソフト&ハードがあったよなぁ。
そんなSo Farな懐古主義にもほどがある不定期連載コラム(続くのか?)第2回

マックが512Kだった頃に出た音楽ソフト。
まず、JAM SESSIONというPDS(パブリックドメインソフトね)が出たんですが、これがビックリ。まースタジオセッションのプレイヤーデモだったわけですが、サンプリング音を使ったリアルなバンド演奏を繰り広げてくれたわけですが、これがなんと6音同時発音。イマドキだとそれのどこがすげー?とか思うかもですが、マックのスペックって4音同時発音までだったわけで、それをソフトでどーやってクリアしてんのよ?とかびっくりどっきりなデモだったわけ。さらに画面はそれぞれのトラックのレベルメータがアナログ指針のアニメーションでピンピン動きまくっているし、カセットテープのアニメがちゃんときゅるきゅる動いてるし、もー期待バリバリなわけですよ。コンピュータ文化的にはもちっとするとAMIGAあたりから発したデモ文化みたいのが出てくるわけですが、このソフトもプログラマの驚異的な技を目の当たりにしたデモだったわけね。それにしてもこのデモにマックユーザちゃんたちはクラクラきちゃったわけです。(やばいな、今回もイントロが長いよ、汗)

で、商品としてリリースされたのが「 STUDIO SESSION」。6トラックの譜面スコアがあって、そこに音符を置いていくというもの凄い判りやすい(けど、今では誰もやらないであろー)トラックメイキング。しかも楽器のサンプリング音がてんこもりで、これがまたすげーいい音。ギターやピアノの音なんて、執拗に何パターンも容易されていて(そうしないと確かにリアルな演奏に聴こえないわけだけどね)、気合いの入れ方が伝わってきます。で、作ったトラックはプレイヤーで鳴らしてご堪能とゆーわけですが、それがあのデモで映ってた6連メータふりふりのカセットプレイヤー画面なわけ。ちゃんとトラックごとの音の出方に合わせてメーターがピンピン振りまくり。カッコイイ!!
もっとカッコイイのがアバウト画面。なんと、顔つきの音符オタマジャクシが6匹出て来て、今作っている最中のトラックをアニメーションしながら歌います!!その歌ったりするアニメーションもなんとあろーことか各トラックごとに独立してシンクロしてます。スゲーっていうか、オカシイよ、あんた!!

サンプリング音ってーと今時だともー全然フツーなわけですが、当時はそりゃもー最新技術だったわけで、YMO散開後のボクらを勇気づけてくれたアートオブノイズなんてグループがフェアライトなんてもの凄い高価な機材使って声とかイグニッション音とかのサンプリングを使ってドッカンドッカンやってた頃なわけで、ボクらには手が出ない音源だったわけね。それがプリセットとはいえ、リアルな音が使えるオンガクソフトってことで、そりゃもーうきうき三昧とゆーことになっちゃったってなわけですよ。サルのよーにこたつの上で、馬鹿な音楽を作りましたよ、ええ。音楽の一切出来ない自分にこんなオンガクを作る楽しみを強引に提供してくれちゃったマック万歳。


Check

Posted: 土 - 2月 7, 2004 at 12:57 午後      


©