スタジオセッション(その2)+サウンドキャップ


サンプリングの時代なのだ。

とゆーことでMIDIとか一切なしでサンプリング音だけでトラックメイキングの素敵加減を教えてくれたスタジオセッションなわけですが、これと同時期に出たアイテムがサウンドキャップ!!
キャップてのはつまり「キャプチャー」なわけで、つまり、自宅でサンプリングが出来ちゃうとゆー前代未聞の超絶ハード!!これでマイクorラインで入力した音をサンプリング出来て、それをスタジオセッションの音色データとして使える!!しかもべらぼうに破格につき、これを買わないマックユーザは超絶失格決定!!みたいな商品でした。もー抱き合わせで買うしかないでしょ。Buy or Die!!

サウンドキャップの構成はつまみ1つとLED1つがついた、なんかへぼい小さい箱(しかも時期によって材質や色が違ってて、こだわらなさスギというか、まーいー加減)。これがマックのシリアルにつながります。あとは専用ソフトがついてて、これで取り込めちゃうらしい...。いーの?そんなので?ってゆーかこの頃のマックの周辺機器のスゴいところは、ヘボいハードとそれを補う凄いソフトウェアって構成が多かったってことね。こんな感じでバーコード読み取りやビデオ静止画取り込み、プリンタ経由で紙原稿読み取りとか、今考えると信じられない周辺機器がもりもりとリリースぶっこきまくられていた事実にちょっぴり驚けってゆーか。しかもメモリ512Kで、ハードディスクもないよーなフロッピーディスクの時代にデスよ。この頃のへぼいメモリや貧弱なハードを使いこなすソフトウェアの凄さはホントに天才の仕事だったと思います。マックの初期はソフトウェアで文化を作ろうとしてた時代だったってーわけですね。

で、サウンドキャップ、当然買いました。こたつの上でサンプリング&トラックメイキング三昧デスよ。こたつトップミュージックの時代デスよ。こたつの周りにあったものを使ってオンガクを作りましたよ。クッキー缶の裏を叩いた音とか、自分の声とか、CD(をぃ)とかをサンプリングして、スタジオセッションのスコアに並べてわけのわからない音楽を作ったりしてました。音楽の素養が全くない自分で、譜面も読めないし、楽曲の基本的構成みたいのもまるで判ってないシロウトなもんで、今思えばやることが豪快というか、無茶というか、馬鹿というか、そこまで言うなとゆーか、やってる自分としては面白すぎて死にますって感じでひたすら遊んでました。馬鹿みたな曲を作ったら馬鹿みたいな人に聴かせたくなるってのが人情とゆーかマックユーザ情なわけで、きっとそんなユーザが日本の知らないところにいろいろいるに違いないと勝手に思った自分は、当時連載していたマック専門誌でそんなデータ聴かせ会イベントをやろーと勝手に募集し、ホントに勝手に都内某所(てゆーか当時の編集部)を使ってイベントをやっちゃったですよ。当時のマックワールドエキスポ東京にBITMAPS(マックの内蔵音源だけで演奏するユニットだ)でステージ出演したときもスタジオセッションを使いました。あーおもしろかった。で、何の話だっけか?<お馬鹿さんか?

スタジオセッションはその後、スーパースタジオセッションと進化し、8トラック使えるようになったり(でもアバウト画面のおたまじゃくし君は6匹だったんだよ)、作った曲をAIFF(だったかな?)に書き出したり出来るよーになって(自分が作ったハイパーカードゲームの音楽はこれで作って書き出したのデス)、ますますご活躍状態になっていきました。市販のゲームなどでも明らかにスタジオセッションで作ったと思われる音楽を使ったものがあって、フォルダーを覗くとスタジオセッションの音色ファイルやスコアファイルがあるものもあったもんね。てことは改造できるぢゃん(にやり)、てなわけで勝手なBGMにカスタマイズしてみたりもしましたよ、当時のテトリスとか。

今のマックの音楽事情はプロ、セミプロ、アマ全てのユーザ層に向けていろいろハイクオリティな製品がガッツンガッツン出ているわけですが、スタジオセッションみたいに「なんか作りたくなっちゃう感じ」ってのが得られるソフトって少ないよなぁ...って、今思った人、古いマックを持ち出して是非再度スタジオセッションせよってゆーか。


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Posted: 土 - 2月 7, 2004 at 03:42 午後      


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